スムーズな決算のために

会計税務

3月は企業の決算が集中する月です。決算は正しい税務申告はもちろんのことですが、経営状況の把握や経営計画策定の基礎になる重要な手続きです。確認しておくべき事項をおさらいしておきましょう。

決算手続きでは、資産・負債の残高を確定する作業が必要になります。決算日までに、売掛金・棚卸資産・固定資産・仮払金等について、次のような点を確認しましょう!

①請求の再確認・・・売上の請求漏れ(計上漏れ)の確認                      ②滞留・不良債権への対応を検討・・・貸倒損失や貸倒引当金を計上できる条件            ③不良在庫は決算日までに処分する・・・処分時の写真や処分業者の領収書などの証拠を残す      ④固定資産の確認・・・売却、除却、廃棄の確認、取得資産は償却費計上のために事業供用日を確認   ⑤少額減価償却資産の特例が適用できるか・・・取得価額30万円未満、事業の用に供しているか    ⑥修繕費か資本的支出か・・・通常の維持管理、原状回復費用、資産価値の増加、耐久性の増加     ⑦仮払金や立替金の精算・・・BSの資産の部に仮払金等の残高が計上されないように         ⑧決算日をまたぐ売上計上・・・売上の認識基準、期末棚卸計上分                  ⑨経費計上のタイミング・・・前払費用の計上、短期前払費用の特例の適用要件を確認         ⑩インボイス関係・・・免税事業者との取引、差し引かれた振込手数料

決算を固めるためには、BSを固めるべし。勤務時代に教えられた鉄則です。

税理士 鍋谷尚志