働く人を大切に

会計税務

多くの中小企業は、労働集約型の事業構造になっています。労働集約型とは、人間の労働力への依存度が高く、人間の手による仕事量が多い産業のことです。その反対の概念として、資本集約型があります。機械や設備により自動化が進んでいるため、人間の労働力への依存度が低い産業のことです。

「働く人を大切に」というのは、労働集約型である企業に特に言えることです。しかし現実は、社員に過度な負担を強いることにより、社員のモチベーションは著しく低下し、世間からブラック企業という烙印を押されることもあります。

育ってきた社員が去る ⇒ 金をかけリクルート ⇒ 当初は未経験だが、仕事を通じ少しずつ育つ ⇒ 育ってきた社員が去る

もう無限ループです。そして全体的な戦力はどんどん落ちていきます。会社の雰囲気も悪いです。では「働く人を大切に」とは、具体的になにか?決してお金の問題だけではないのです。

税理士 鍋谷尚志